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主な活動

懐徳堂記念会では懐徳堂の精神を一般の皆さんに知っていただけるよう、貴重資料の公開や講座・講演会などの活動を行っています。

講座・講演・見学会などの開催

春秋記念講座

毎年、春季と秋季にテーマを設定して連続講演を開催する公開講座です。第1回は、昭和26年5月、大阪大学医学部第2講堂を会場として開講され、講師陣と演題は、木村英一「漢字文化の過去と現在」、貝塚茂樹「アメリカ人の見た孔子」、武内義雄「儒教の道徳とその将来」、神田喜一郎「懐徳堂の文芸」、渡辺幸三「大阪を中心としてみた儒医」、吉川幸次郎「杜甫の文学」という錚々たるものでした。
その後も、テーマは和漢の古典や歴史に関するものが多く、春季・秋季とも、月曜日から金曜日まで5人の講師が担当する形態が長く続きましたが、昭和57年5月の第63回からは、「大阪の歴史と人物」「中国の文化と日本」などの共通テーマを設定しての連続講演となり、また、かなり現代的なテーマも積極的に取り入れるようになりました。

古典講座

主として和漢の古典を講読する公開講座です。大正時代に再建された重建懐徳堂では、漢籍を中心に古典を講読していましたが、昭和20年の空襲による学舎の焼失によって、重建懐徳堂の受講生(堂友会会員)は長く古典を読む機会を失うこととなりました。こうした状況を打開するため、昭和57年から、年間を通して古典講座が開講されることとなったものです。
 第1回は、昭和58年の『論語』(加地伸行)、第2回からは徐々に規模が拡大され、和漢の古典、さらには近現代のテキストにも対象を広げています。また、講師陣も大阪大学文学部の教員を中心に多彩な講座を行っています。

アーカイブ講座

懐徳堂文庫の貴重資料やデータベースなどのデジタルコンテンツを 公開する体験型の講座です。

法人講座・講師派遣

企業や団体が講演会・研修会などを開催される際に、 最も適当な人材を推薦し、講師を派遣します。

懐徳忌

創立後間もない大正時代から、懐徳堂記念会では江戸時代の懐徳堂の儒者や懐徳堂記念会の設立・発展に尽力された方々を顕彰するために、毎年秋に儒式の祭礼を挙行してきました。
 この式典は記念祭あるいは恒祭と呼ばれていましたが、これが今日の懐徳忌の起源にあたります。「懐徳堂師儒諸先生」「懐徳堂記念会物故諸先生並び物故功労者」と書した神位に供物を捧げ、祭壇の前で理事長が祭文を読み上げるのが慣例になっていました。もともとは、重建懐徳堂の講堂で行われていましたが、第二次大戦で講堂が焼失したのちは、やむを得ず書庫内で挙行していました。
 その後、昭和29年(1954)からは、懐徳堂と同じく大阪大学にゆかりの深い適塾内(大阪市中央区北浜)で行われるようになりました。さらに昭和59年(1984)以降は、場所を歴代学主の墓所である誓願寺(大阪市中央区上本町)に移し、仏式に則って追善法要を行っています。
 毎回、講師の先生をお招きし、法要のあと懐徳堂にまつわる講演をしていただくのは、かつての記念祭以来の伝統です。

見学会

昭和58年(1983)から、会員親睦活動として毎年1回、講師の先生とともに近畿周辺の史跡を見学する見学会を行っております。
※令和元年開催の第49回見学会をもって、一旦休止しています。

特別講演会

平成11年度より大阪大学大学院文学研究科との共催により特別講演会を開催しております。
 第1回は、平成11年11月12日、千里阪急ホテルにおいて、田辺聖子氏の特別講演「大阪と川柳」、および懐徳堂資料を中心とした資料展示ならびに懇親会が行われました。また第2回は、平成12年11月17日、大阪大学豊中キャンパスを会場に、加藤周一氏の特別講演「山片蟠桃と現代」が行われました。いずれも200人を越える盛況でした。

雑誌・会報・書籍の刊行

  • 雑誌『懐徳』
  • 会誌『記念会だより』
  • その他の書籍

研究助成事業

懐徳堂記念会では、研究助成を行っています。

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