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第144回「大阪画壇を巡る美の冒険」

R5懐徳堂春季講座
 近世の大坂は「天下の台所」と呼ばれた商都で、諸国の物産が集まり、人々が集い交わる活気ある町でした。江戸とも京都ともひと味違う大坂ならではの豊かな文化があり、多くの画家が活躍していました。その伝統は近代の大阪にも継承されています。本講座では残念ながら現代ではあまり知られていない大坂・大阪の画家たちの魅力を、近世の画家たちの合作、そして近代大阪を代表する佐伯祐三を中心に解き明かします。大阪大学中之島センターのリニューアルオープン、そして中之島美術館での佐伯祐三展にあわせて「大阪」大学が発信する、大阪画壇再認識のための試みです。

第一部 13:30~15:00 「大阪大学総合学術博物館所蔵《蝦蟇帖》について―蛙を愛し、蛙を描く」

門脇 むつみ 先生 (大阪大学准教授)

 近世の大坂で蛙好きのある画家が、23名の画家に依頼し各人一図ずつ描いてもらった蛙図をまとめた画帖を紹介する。描いた画家たちの顔ぶれを確認し、描かれた蛙のさまざまな姿かたちを読み解くことを通じて、当時の大坂画壇の交友関係、松尾芭蕉の句や歌舞伎「天竺徳兵衛」の影響を受けた広範な蛙愛好の動向等がみえてくる。

第二部 15:15〜16:45  「もうひとつの《ロシアの少女》―佐伯祐三の芸術と絶筆の問題」

橋爪 節也 先生 (大阪大学名誉教授)

 佐伯祐三(1898~1928)は大阪に生まれ、東京美術学校卒業後、パリで郷愁あふる画風を開拓した天才洋画家である。30歳の生涯は伝説化され、絶筆も《郵便配達夫》《ロシアの少女》にまつわる“佐伯神話”が生み出されてきた。しかし、造形性から作品を読み直したとき、死によって中断されたが、佐伯が目指した新しい造形芸術の可能性が浮かび上がる。

◆開催日

令和5年6月25日(日) 13:30~16:45 ※受付開始12:30~

◆会場

大阪大学中之島センター10階 佐治敬三メモリアルホール (大阪市北区中之島4丁目3-53)

◆開催方法

対面開催 後日、録画配信あり

※会場での講演は録画し、後日期間限定で配信します。メールアドレスを事前にご登録いただいた方へのご案内になります。ご視聴希望の場合は、お申込み時に必ずメールアドレスをご登録ください。

◆受講料

記念会会員:3,000円(賛助会員無料)
非会員:3,500円

※賛助会員とは、法人会員および個人賛助会員(年会費10,000円)の方。
※お支払いには、クレジットカード決済・コンビニ支払い・ゆうちょ銀行への振込が利用できます。
受講料は事前のお支払いをお願いします。原則として、当日の受付でのお支払いは受け付け致しません。また、一度お支払いいただいた受講料は返金できません。
ご予約なく当日参加希望の場合、非会員価格でのご案内となります。

◆申込方法

この講座は終了しました。

◆諸注意

●後日の録画視聴には、パソコン・タブレット・スマートフォンのいずれかとインターネット環境が必要です。また、ご視聴の際に発生する通信料は、受講者様のご負担となります。
●録画視聴用URL等のご案内は、事前にご登録いただいたメールアドレスにお送りします。録画公開期間中は、時間帯を問わず何度でもご視聴可能です。
●お持ちの機器の通信環境トラブル等に関しては、加入されているプロバイダーやメーカーにお問合せください。
●諸事情により、講座内容・時間が変更になることがありますので、あらかじめご了承ください。開催中止等に伴う各種お手続きについては、別途ご連絡致します。
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