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懐徳堂文書

懐徳堂では書籍だけでなく、文化的に貴重な品が収集・保存されていました。
ここではその一部をエピソードを交えながらご紹介しています。

懐徳堂文書(かいとくどうもんじょ)

巻子本6巻 大阪大学懐徳堂文庫蔵

内訳は、「学問所建立文書上」「同下」「学校再建文書」「大阪学校書類」「学校公務書類」「衙尹御入諸書」の6巻で、中井甃庵、五井蘭洲、三宅春楼、中井竹山、中井蕉園、中井碩果、中井桐園などに関わる書簡・文書類からなります。特に「学校再建文書」からは、寛政4年(1792)5月、懐徳堂が類焼した後、中井竹山がその再建に向けて奔走した様子を知ることができます。
 また、「学校公務書類」は、「門前捨子に関する届出」「捨子病死届」「捨子行倒等に対する願書」「学校対奉行所の務方に就きて」「御触書の件に就きて」「同前」「竹山隠居と学主及預人」「蕉園両衙に挨拶の件」「年頭挨拶御礼」「御触書受領挨拶」「蕉園江戸下向届」などからなり、懐徳堂と大坂町奉行所との交渉を示す貴重な資料です。
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