懐徳堂では書籍だけでなく、文化的に貴重な品が収集・保存されていました。
ここではその一部をエピソードを交えながらご紹介しています。
入徳門聯(にゅうとくもんれん)
中井竹山筆 各縦88.0×横10.5cm 大阪大学懐徳堂文庫蔵
懐徳堂の中庭に通ずる門の左右に掲げられていた竹製の聯です。門の上に中井竹山の筆で「入徳之門」と記した額がかけられていたことから、これを特に「入徳門聯」と呼んでいます。石灰で記された文字は、「学を力(つと)めて以て己を修め、言を立てて以て人を治む」と読みます。自己修養の大切さと、それを基にした社会的活動(経世)の重要性、という懐徳堂の基本的精神を表しています。